持ち手の接写だけを6秒に切り出すと、ボトルの広告だと分からなくなります。長い版では、その前のカットが商品を紹介していたからです。6秒動画広告では、商品を見分けられる映像と一つの特徴を同時に残します。
長い商品素材から6秒版では何を削る?
主張の証拠にならない場面から削ります。開封の前置き、色違い、複数の便利さは、一つの特徴を見せる時間を奪います。15秒版の構成をそのまま早回しにはしません。
YouTubeのバンパー広告の現行形式は5〜6秒で、スキップできません。ただし、6秒の動画を作ればどの配信面でもバンパー広告になるわけではありません。動画広告の秒数を決める前に、掲載先の要件を確認します。

以下は架空の「Toriボトル」の制作メモです。実在商品や実測ではありません。現行仕様書と実物映像で「キャップに持ち手がある」と確認できた設定です。
| 項目 | 架空の設定と取捨選択 |
|---|---|
| 手元の素材 | 現行モデルの全体写真、持ち手を指に掛ける実写、ロゴ、承認済み文言 |
| 今回残す主張 | 「キャップに持ち手」。実写に商品全体と持ち手が映る |
| 削る情報 | 保冷時間、防漏、容量、別色、価格。映像だけでは裏付けられない |
| 確認担当 | 商品担当が仕様と形、広告担当が文字と掲載先を確認する |
生成した持ち上げ動作は、実物の動きを確かめた記録にはなりません。この例では実写を残します。
最初のカットで商品を識別できるようにする
最初のカットには、ボトルの輪郭と持ち手を同時に残します。持ち手だけに寄ると商品が消え、ロゴだけでは特徴が残りません。Google広告の動画広告要件も、広告主や商品を明確に識別できる表示を求めています。
Toriなら、机上のボトルに手が伸び、持ち手に指を掛ける実写を選びます。指に寄った瞬間に本体が画面外へ出るなら、その手前で切ります。使える角度がなければ撮り足し、現行モデルの写真と形を照合します。

一つの主張とブランドを短い映像に残す
「キャップに持ち手」と商品名を、実写の邪魔にならない位置に置きます。動画広告の時間は、Toriでは次のように仮配分します。
| 仮の位置 | 残す映像・文字 | 採用条件 |
|---|---|---|
| 0〜約2秒 | ボトル全体と持ち手。読める大きさで「Toriボトル」 | 初見で商品をボトルと認識できる |
| 約2〜6秒 | 同じ実写で指を掛ける部分。「キャップに持ち手」とロゴ | 持ち手の形が見え、文字を読み切れる |
独立したCTA画面は足しません。商品名と特徴を読む時間が減るためです。広告に添える誘導文と遷移先の商品情報は入稿前に照合します。YouTube向けなら、動画広告のセーフゾーンを参照し、ロゴと文字が表示要素に隠れない位置も確認します。
写真だけで組むなら、Pexoの商品広告制作フロー(英語)に全体写真と承認済み文言を渡し、「持ち手以外の性能は言わない」と伝えて方向案を見ます。生成した手の動きは実演の証拠にせず、外観、文字、尺を人が確かめます。実写から一続きの区間を残すなら、動画の切り出し機能(英語)の対応範囲を確認します。一度で正確な6秒になるとは見込みません。

6秒では伝えきれない訴求を見極める
短い動画広告では、条件を添えないと誤解される主張を外します。Toriの「持ち手がある」は画面で確かめられますが、「漏れない」「長時間冷たい」には別の根拠が要ります。消費者庁のインターネット広告表示の説明に照らし、未確認の性能を一行のテロップで言い切らないでください。
極小の注意書きで押し込むくらいなら、主張を狭めるか長い版へ回します。比較条件や手順が必要なら、説明できる長さの形式を選びます。動画広告の長さだけを先に決めると、必要な条件を落としがちです。
プレビューで文字・音・権利を確かめる
プレビューは最初に無音で見ます。Toriの本体、持ち手、商品名を追えなければ、音で説明を足す前に画面を直します。音声版では「持ち運びが楽」など、承認していない便益が混ざっていないかも聞きます。入っていれば「キャップに持ち手」へ戻します。
完成ファイルでは、冒頭の黒画面や末尾の余白も含めて長さを測ります。希望尺を6秒と伝えても、出力ファイルを別に確認します。超過したら重複画面を削り、必要なら再制作や別の編集環境で切り直します。対応範囲と手戻りのクレジットは利用時の表示で確認します。
写真とロゴは文化庁が説明する許諾の利用条件を手がかりに、契約で広告利用と加工の範囲を調べます。出演者本人の同意も別に確認します。
音楽はJASRACの広告利用案内だけで一括許可と判断せず、曲と録音の権利、制作・配信先ごとの条件を照合します。商品担当は現行モデルを、広告担当は表示・権利・完成版を承認します。







