ブランドガイドラインでロゴや色をそろえても、初稿には商品の特徴も創業の思いも足したくなります。ブランディング動画制作では、見終えた人にブランドを選ぶ理由として何を覚えてほしいかを、まず1つに絞ります。
ブランディング動画は商品紹介動画と何が違う?
商品紹介動画は「何ができるか」「どう使うか」、ブランディング動画は「このブランドは何を大切にしているか」を伝えます。
商品紹介動画なら、ポケットの位置や使い方を見せて購入前の疑問に答えます。ブランド動画制作では、機能よりも、その商品を通じてどんな選び方を提案するのかを軸にします。商品紹介動画の構成を考える記事とは、ここで扱う判断が異なります。
「企業プロモーション動画」という呼び方だけでは目的は決まりません。価格や開催日を知らせるイベント告知と、商品ラインを越えて残る価値を伝えるブランド動画は、目的が異なります。
商品ブランドの何を一つだけ残す?
ブランドの理念をそのまま掲げても、画面では伝わりにくいことがあります。「品質にこだわる」だけでなく、「豆の産地と焙煎日を包みに記し、自分で確認して選べるようにする」と具体化すると、撮る対象が決まります。
考え方を形にするため、架空のコーヒー豆ブランド「Kiri」を例にします。実在のブランドや制作事例ではありません。
この例では「選ぶための情報を隠さない」を方針にします。現行パッケージと商品ページに産地と焙煎日が記され、ブランドガイドラインには色、ロゴ、文字の使い方が定められています。
動画に残す言葉は「選ぶ理由が見えるコーヒー」です。栽培方法や生産者について、手元の資料で確認できないことは加えません。
伝えたい価値が複数ある場合は、優先度と画面で示せる根拠を比べます。産地表示は袋で示せますが、「生産者と長く取引している」は取引記録などで確かめます。資料がなければ今回は訴求から外します。

ブランドの価値を示せる素材を選ぶ
実物、使用場面、ブランド資産
Kiriなら、現行パッケージに加え、産地と焙煎日の表示、豆を量る手元、ロゴや色のガイドを用意します。撮影した農園の映像がない場合は、実在の農園の記録に見える生成映像を使わず、袋の表示や豆を量る手元で方針を示します。写真を中心に動画を構成する場合は、PexoのAI動画スライドショーも制作形式の一つです。ただし、商品の表示やブランドの訴求は、完成映像を元資料と照合して確認します。

根拠のある言葉と映像表現
「環境にやさしい」「職人が一つずつ作る」といった表現は、商品表示や社内記録など、確認できる資料と照合します。これは制作時の編集チェックです。景品表示法の優良誤認表示は、商品・サービスの品質や規格などを実際より著しく優良に見せる表示や、事実に反して競合より著しく優良に見せる表示を指します。消費者庁の優良誤認表示の説明を確認し、動画の言葉は資料で確かめられる範囲にとどめます。
Kiriの一文を映像にするなら、素材から掲載先までの判断を次の表にまとめられます。
| ブランドの価値 | 根拠にする素材 | 画面での判断 | 掲載先に合わせた調整 |
|---|---|---|---|
| 選ぶための情報を隠さない | 産地と焙煎日を表示した現行パッケージ、承認済みの商品ページ | 袋を裏返し、表示を読める大きさで映してから、豆を量る手元へ移る。農園や生産者を想像で足さない | ブランドサイトでは方針の背景を添える。SNSでは表示を見せる場面から始め、短い文字でも価値が伝わるようにする |
確認時は、袋の表示が読める大きさか、産地と焙煎日が現行商品と一致するか、表示から計量へ自然につながるかを見ます。架空例の基準なので、実制作では自社資料と完成映像を照合してください。
初稿のどこでブランドらしさを判断する?
色やロゴだけでなく、残したい一文と映像がつながっているかを初稿で確かめます。
表現の方向を考える際は、PexoのAI動画ギャラリーで商品プロモーション動画などを参考にできます。ただし、見た目の印象だけで選ばず、自社のブランド価値と素材に合う表現かを判断します。

Kiriの例なら、コーヒーを注ぐ映像だけでは、他の豆ブランドにも当てはまります。産地表示を見せてから計量や抽出へ進めれば、「選ぶための情報を隠さない」という軸が伝わります。商品名、表示、ロゴ、色は現行資料と照合し、誤った文字は差し替えます。
Pexoの公式サイトでは、参考資料を共有し、台本やシーン、表現の方向を一緒に考え、直したい箇所を会話で修正する流れを紹介しています。色、ロゴ、画面上の文字、商品表示は完成動画で一つずつ確かめます。
ブランドサイトとSNSでは何を変える?
変えるのは、価値ではなく見せる順番です。ブランドサイトでは考え方や商品情報と合わせて背景を見せられます。SNSの通常投稿では、動画単体で話題が分かるよう、価値を示す場面から始めます。縦横比や文字位置は投稿先の現行仕様で確認します。Instagram向けに展開する場合は、PexoのAI Instagramリール作成ツールも参考になります。縦型動画の構成やシーン間の見た目を確認しながら、ブランドの価値を短い映像で伝える方法を検討できます。

短いSNS版にするときは、残した言葉だけで誤解されないか確認します。掲載先ごとに完成版を分け、古い比率の書き出しを使わないようにします。
複数の媒体に載せるなら、写真、人物、音楽、ロゴごとに許諾範囲を確認します。文化庁の利用許諾契約の説明は、利用方法や条件が契約の範囲に限られるとしています。Webサイト、SNS、有料広告での用途を照合してください。ここでは個別の法的判断は行いません。






