商品名を動画で目立たせたいとき、動きを足すだけでは読みやすくなりません。文字を静止状態で決めてから、必要な動きを加え、初稿で表記と視認性を確認します。対象は、商品名と承認済みの訴求を一つ載せる商品動画です。
動かす文字と動かさない文字を分ける
商品名、型番、容量、価格、注意書きのうち、誤記を避けたい項目を先に決めます。動画を止めた状態で商品名と訴求を置き、ロゴや商品の細部を隠さず、背景から文字を判別できる場所を探してください。ここでは文字に動きを付けた表現をモーションテキストと呼びます。
表示するのは、商品ページや承認資料で確認できる商品名と訴求一つに絞ります。動かすのは商品名だけにして、訴求は静止表示で残す方法もあります。動きの前に静止状態を確かめると、位置やコントラストの問題を見つけやすくなります。
商品名と一つの訴求を画面に配置する
商品名と訴求は同時に動かさなくても構いません。商品名を先に出し、次に訴求を表示するか、商品名だけを短く動かして訴求はそのまま残します。長い商品名は一行に詰めず、改行位置と画面幅を見ます。

一つの案を、静止基準から初稿確認まで続けて考えます。静止基準では商品名「[商品名]」と訴求「[訴求]」を同時に置き、ロゴを隠さず、両方読める位置に決めます。動きの指示では商品名だけを短くフェードインさせ、訴求は静止表示にします。初稿は表示開始・表示中・消える直前で一時停止し、表記、重なり、読む時間を目視します。秒数と位置は映像に合わせて調整してください。これは指示例で、生成結果の正確さや配置を保証するものではありません。
読む速さに合わせて動きを決める
テキストアニメーションでは、動かす速さと読める時間の両方を見ます。実際に載せるサイズで再生し、一度見ただけで読めるかを確かめます。文字が多いなら、表示を速めるより文を短くするか、画面を分ける方が読みやすいことがあります。
フェードや短いスライドなど、入り方と止まる位置が分かる動きから試します。拡大や回転を重ねると、商品名より効果が目立つ場合があります。動きが止まった後にも読む時間を残し、ナレーションや商品カットと表示タイミングがずれていないか見てください。
承認した文字と動きの指示から初稿を作る
PexoのMotionは、タイトル、キャプション、動く文字、数字や図表を動画に加えるレイヤーとして案内されています。日本語ガイドでは、文字、位置、表示タイミングを自然な言葉で指定する例が紹介されています。たとえば「商品名は一度だけ短くフェードイン。訴求は静止させ、商品に重ねない」と、動かす要素と残す要素を分けて伝えます。
ガイドは日本語の誤字がないことや、毎回同じ配置になることを保証していません。商品名や価格は承認済みの文字列を渡し、プレビューで確認します。既存映像に文字を配置する作業は、英語のPexoテキスト追加ガイドが扱うタイトルやラベルの追加と隣接します。字幕の自動文字起こしとは別の作業です。動きの例はPexoのMotionガイド、広告ブリーフから配信前確認までの流れは動画広告制作の進め方を参照してください。本記事は文字の動きと読みやすさに範囲を絞ります。

初稿で文字の正確さと視認性を確かめる
初稿は、文字が入る瞬間、表示中、消える瞬間の順に確認します。音声を切っても商品名と訴求を読めるかを見ます。
| 項目 | 確認点 |
|---|---|
| 表記 | 商品名、型番、数字、単位が承認資料と一致するか |
| 視認性 | 文字の大きさ、背景とのコントラスト、改行 |
| 位置 | 商品、ロゴ、手元、重要な動作を隠していないか |
| タイミング | 読む前に消えないか、映像やナレーションと合うか |
一字や位置を直したあとも、該当箇所の前後を再生します。短い修正でも改行や動きのタイミングが変わることがあるためです。
動きが逆効果になる場面は?
商品細部を見せたいカット、価格や注意条件を伝える場面では、動く文字が視線を奪うことがあります。文字を詰め込む、点滅を繰り返す、別々の方向へ動かす演出も読む負担を増やします。その場合は文字を静止させ、映像の寄りや説明の順番を見直します。

点滅を使う理由がなければ避け、速さ、明るさ、点滅する範囲を確認します。W3CのWCAG 2.2 解説(英語)は、Webコンテンツで1秒間に3回を超える点滅を避け、定められた明るさや範囲の閾値も考慮する基準を示しています。この基準だけで動画全体のアクセシビリティを確認したことにはなりません。






