化粧品プロモーション動画は、使用場面を一つに絞り、実物の色・質感を示す素材と区分に沿う文言を選びます。商品表示と映像は人が確認します。商品資料と実物を持つチームに向け、商品紹介動画の基本構成を土台に化粧品特有の表示確認を説明します。
この化粧品の何を動画で伝える?
最初に決めるのは一つの使用場面です。「商品の魅力」では広すぎるので、手に取る量や容器の使い方など、写真では分かりにくい動作を選びます。
スポイト式の美容液なら、スポイトで手に取り、肌にのばす動作を一つの場面として見せます。これは構成の例で、効能の変化や使用後の肌を示すものではありません。商品名、使用方法、パッケージ表示の最新版は制作メモに残します。
商品PR動画を制作するときは、使い方を映像で見せ、内容量や注意事項は商品ページにも載せます。ブランドの価値を伝える動画は、ブランディング動画の考え方で扱っています。本稿は一商品の使用場面と、区分に沿う表示確認に絞ります。
実物の色と質感を示す素材を選ぶ
容器写真、液を近くから撮ったカット、使用場面に素材を分けます。使える素材は採用し、なければ撮影します。色指定だけでは現物の反射まで分からないため、照明・背景を記録し、公開画面を現物と見比べます。
以下は架空の構成例です。美容液「S」は液色を透明と仮定し、正面写真や現行パッケージ画像があれば使います。スポイトで液を取る場面や肌にのばすカットは、素材がなければ撮影する想定です。実在の商品、撮影、使用感、保湿効果を示すものではありません。

生成映像で肌色や仕上がりを補っても、実際の使用結果の証拠にはなりません。使う場合は実写と誤解されない見せ方にし、色や質感は現物と撮影素材を人が見比べます。
一つの使用場面から構成を作る
構成案では、容器、液を手に取る様子、肌にのばす動作の順にします。架空の美容液「S」の三場面を示します。
| 場面 | 映像と画面上の文字 | 確認すること |
|---|---|---|
| 場面1(容器を見せる) | 現行ボトルの正面(写真があれば使用、なければ撮影)と商品名 | 色、形、ロゴ、商品名が現物と一致する |
| 場面2(液を手に取る) | スポイトで液を手に取る実写(素材があれば使用、なければ撮影) | 容器の動作と液の見え方が実物に合う |
| 場面3(肌にのばす) | 使用方法に沿う実写(素材があれば使用、なければ撮影)と商品 | 使用方法に合い、効能の変化は加えない |
文字は商品名や使用方法を補う分に絞ります。長文はスマートフォンで読みづらく、商品も隠れます。PR動画制作では、掲載文言を社内確認済みの表示と見比べます。
素材の利用許諾は、Pexoに渡す前に利用者側で確認します。Pexoの日本語サイトでは、商品画像などの素材から制作の方向を決め、動画を作成し、プレビューを見ながら会話で修正する流れが案内されています。効能表現や実物の色・肌の見え方は、ブランド側で別に確認します。

初稿で商品表示と実物の見え方を照合する
初稿は見栄えだけでなく、現行品との一致、使用場面の伝わり方、表示文が商品区分と社内審査に沿うかを見ます。
| 照合箇所 | 見るもの | 差があった場合 |
|---|---|---|
| 商品外観 | ボトルの色、形、ロゴ、キャップ | 現行商品写真に合わせ、別商品の要素を除く |
| パッケージ表示 | 商品名、容量、注意書き | 現行品と最新資料を一字ずつ見比べる |
| 色と質感 | 液の色、透明度、肌の見え方 | 撮影素材へ戻し、実物と異なる加工を修正する |
| 画面上の文字 | 商品名、使用方法、訴求 | 社内確認済みの文言と照らし、未確認の効能表現を外す |
| 商品ページ | 価格、セット内容、CTAの案内先 | 掲載情報と食い違う箇所を直し、リンク先も確認する |
| 素材の権利 | 人物、音源、ロゴ、第三者のレビュー | 用途、掲載先、期間を許諾資料と照合する |
修正指示は「2場面目の液色は撮影素材に合わせ、商品名と容器の形は維持する」のように、変更点と残す条件を伝えます。修正版はロゴや表示文も含め、全体を見直します。
効能と使用感の表現はどう確認する?
化粧品では、商品区分に適用される効能表現の範囲を確認し、その範囲内で社内審査を経た文言を使います。厚生労働省の化粧品・医薬部外品等の資料には、2011年7月21日付の「化粧品の効能の範囲の改正について」と医薬部外品の承認関連資料が掲載されています。この通知は化粧品の効能表現範囲を示すもので、医薬部外品の個別商品に対する承認ではありません。医薬部外品広告では、商品の承認効能・効果と広告文を個別に審査します。迷う場合は薬事担当者に相談してください。
効能は、文字・映像・字幕・ナレーション・編集を合わせた広告全体の印象からも伝わります。「肌が変わる」「一日で実感」などが商品区分や根拠の範囲を超えないか確認し、使用感のコメントやビフォー・アフター風の編集、肌の補正も実際以上の変化に見えないか審査します。
掲載先の説明と動画をそろえる
公開前に動画と商品ページを並べ、商品名、区分、使用方法、価格・セット内容、注意事項、案内先が一致するか見ます。動画だけ差し替えても、ページに旧表示が残れば情報はそろいません。
商品プロモーション動画とページの説明が食い違わないか確認します。消費者庁の景品表示法の案内は、商品・サービスの品質や内容に関する表示を扱っています。個別の表現は商品資料と社内審査に照らして判断してください。

動画と商品ページの版、確認者、日付を記録します。限定セットやパッケージ変更時に旧版を特定できるよう、プロモーション動画を制作した後も表示と権利の記録は分けて残します。






